アジングロッドの多くは、「食い込みのよさ」「感度の高さ」を両立したソリッドティップを搭載しています。
感度重視といわれるアジングですが、チューブラーティップを搭載したロッドは、ほとんど販売されていません。
そこでこの記事では、アジング用チューブラーロッドのメリット・デメリットについて解説します。
おすすめのロッドも5本ご紹介しますので、上手く使い分けてアジングをお楽しみください。
アジングロッドはなぜソリッドティップを使うのか?

アジングロッドは「感度が命」といわれていますが、チューブラーティップのアジングロッドはほとんどありません。
では、なぜアジングロッドの多くはソリッドティップを搭載しているのでしょうか?
人によって回答は異なると思われますが、私は柔らかいソリッドティップの方が荷重変化をとらえやすいためと考えています。
アジングは軽量なジグ単を使用し、潮の変化を感じながらアプローチすることが釣果を上げる秘訣です。
そのため、張りとの強いブランクスと繊細で柔らかいソリッドティップを組み合わせたロッドが使われるようになりました。
実際、チューブラーティップは感度が高いといわれていますが、抜けアタリもソリッドティップの方が明確に感じられます。
アジングロッドはソリッドティップの方がチューブラーティップより感度が高い理由

ソリッドティップはティップ内部までカーボンが詰まっており、チューブラーティップはティップ内部が空洞になっています。
構造の違いが感度の差となって表れており、中空構造のチューブラーティップは反響感度が高いといわれています。
このくらいの情報はネットで調べれば判るのですが、もう少し深堀した解説が欲しいところ。
私は、ソリッドティップは可動域が少ないのでティップがもたれるまでの時間が短く、チューブラーティップは逆に時間が長いと認識しています。
アジングに例えると、ソリッドティップは軽量なジグ単を使っても荷重が掛かってからティップが下がりきるまでが一瞬です。
映像がじわじわと変化するクイズ番組があるのですが、長い時間かけて変化すると、どこが変わっているのかわかりませんよね?
それと同じで、一瞬でティップが下がりきるソリッドティップは荷重変化を分かりやすく伝えてくれると考えています。
ただし、コンっときた分かりやすいアタリだけを掛けに行く場合は、間違いなくチューブラーティップの方が有利です。
潮の変化や抜けアタリを重視する場合はソリッドティップと使い分けることも大事です。
また、結局のところソリッドとかチューブラーとかでなくその竿の特性でアタリの感じ方が異なる点も知っておく必要があります。
たとえば、ティップだけ柔らかい「ルナキア(582S-LS)」とベリーまで柔らかい「BlueCurrentⅢ(53)」では、アタリの感じが異なります。
アジング用チューブラーロッドのメリット

ルアーを激しく動かして高活性のアジを狙える
チューブラーティップは、張りが強いのでジグ単やプラグなどを激しく動かすアクションを得意としています。
ハイシーズンのマヅメ時は、アジの活性も高いので少々遠くにいるアジも追っかけてバイトしてきます。
こまめにレンジを刻んでアジのいるタナを見つければ、短い地合いの中でも釣果を上げられるでしょう。
また、ルアーにアクションを付けやすい強みを生かせば、ミノーのトゥイッチでメッキやカマスも狙えます。
マイクロジグもレスポンスよく操作できるので、汎用性の高さを生かせばライトゲーム全般をカバーできます。
ダートアクションで捕食スイッチON
アジの活性が低い冬場は、多くの方がスローテンポなアプローチを行いますが、私は真逆の考えです。
居付きのアジは鼻先にきたベイトだけを食べるのでスローな釣りを展開するのがセオリーです。
しかし、このアプローチで食ってくるのはセイゴばかりということも少なくありません。
ボトムに張り付く低活性のアジを狙うときは、チャート系のワームで2gのヘッドを海底でぴょんぴょん!
ダートアクションで捕食スイッチを入れながらアプローチすると抑え込むようにバイトしてきます。
水温12度のハイプレッシャーな状況でも、密度も薄い居着きを執念で仕留めた経験が何度もあります。
このとき、お腹からは黒い粒(おそらくプランクトン)が出てきたので、偏食しているアジも釣れることが確認できました。
重いリグを使っても感度が落ちない
ソリッドティップでフロートやキャロのような重いリグを操作すると、ティップが負けてモタレすぎることがあります。
操作感はぼやけますし、ラインのテンション管理も難しいので小さいアタリは見逃してしまうことも少なくありません。
しかし、チューブラーティップは時間をかけてじっくり曲がるため、この間に起きた変化がアタリとして伝わります。
特に水圧がかかるディープなポイントでは、間違いなくチューブラーティップの方が使いやすいです。
アジング用チューブラーロッドのデメリット

スローなアクションは苦手
チューブラーティップは張りが強いので、どうしてもアクションが大きくなり、繊細でスローなアプローチは苦手です。
アンダー1gのジグ単も操作できますが、リフト&フォールでリフトしたときの移動距離は大きくなります。
点を意識し、ワームを止めてシェイクさせるときも同じようにアクションが大きくなりアジにプレッシャーを与えます。
バイトを弾きやすい
ソリッドティップに比べてティップの入りが悪いため、バイトを弾くことがあります。
特にアミパターンのような弱い吸い込みのバイトでは、アタリだけで終わることも。
しかし、この一瞬を掛けにいくのもアジングの楽しみでありスリリングなゲームを楽しめます。
パッツン系のロッドを愛用している腕のある方なら、間違いなくハマるロッドです。
抜けアタリや潮の流れを把握しにくい
わずかな荷重変化を瞬間的に大きく捉えるのが苦手ですので、抜けアタリや潮の流れを把握しにくい点がデメリットです。
ただし、扱いに慣れてくれば抜けアタリはちゃんと分かるので安心してください。
ただし、アンダー1gジグ単を使うと潮の流れを把握しにくい点は、どうにもなりません。
反響感度がいまひとつ物足りない…驚くような感覚と衝撃を感じることはできません。
アジング用チューブラーロッドおすすめ5選
アジング用チューブラーロッドの中から投げやすく操作性が高いロッドを厳選しました。
とりあえずチューブラーティップを体感してみたい方には安い「アジングショット2(AS2562L)」をおすすめします。
アジングを極める1本をお探しの方には本格的な「月下美人MX(54L-T)」がおすすめです。
【ダイワ】月下美人MX(54L-T)
1g前後の軽量ジグヘッドやメタルジグに使用に最適
張りのあるブランクスとチューブラーティップを組み合わせることで、操作性と反響感度を高めたアジングロッドです。
1g前後の軽量ジグヘッドやメタルジグの使用に適しており、常夜灯まわりの明暗部に潜むアジを即掛けする釣りにおすすめ。
手首を返すだけでスパっとフッキングできるので、短い時合いでもテンポよく釣ることで数を伸ばせます。
トゥイッチでプラグを操作しやすいロッドですので、私は秋のメッキ釣りにも使っています。
【メジャークラフト】トリプルクロス アジング チューブラーモデル(TCX-T682AJI)
タメが効く6.8ftの長さが強みのロッド
ジグ短やプラグを遠投して沖を回遊するアジを狙うときに活躍するロッドです。
6.8ftの長さはショートロッドに比べてタメが効くので、思わぬ大物を掛けても安心して寄せられます。
使用感としては、エギングロッドを短くしたような感じでキビキビとしたアクションを付けやすい仕上がりです。
ただし、適正ルアーウェイトは0.6gからとなっていますが、ややパッツン系なので1g以上の方が投げやすい点に注意が必要です。
【ヤマガブランクス】BlueCurrentⅢ(510)
フォールの釣りを得意とするスローテーパーなロッド
張りが強いブランクスを使用していますが、スローテーパーのロッドですのでゆっくりアプローチするフォールの釣りを得意としています。
ソリッドティップのように曲げて抜けアタリを取ることもできる点が、このロッドの強みです。
風がない日なら0.3g、風がある日でも0.6gのジグ単から使えるので水深10m以内の場所にドンピシャの性能です。
意外とパワーのあるロッドですので、尺アジを掛けても腕を使わずロッドの反発力だけで寄せられます。
【大阪漁具】アジングショット2(AS2562L)
安いチューブラーティップのアジングロッド
5,000円以内で購入できる安いチューブラーティップ搭載のアジングロッドです。
操作性を重視したショートレングスとセパレートグリップを採用しており、狭い漁港の明暗部を攻めるときに役立ちます。
ガイドは鱒レンジャーで使われているようなチープなものですが、「アジングX」よりも20g軽く作られている点が凄い。
ブランクス自体はしっかりしているので、カスタムベースとして使うのもよいでしょう。
【テイルウォーク】スーパーアジストTZ(60/STT)
ソフトなチューブラーティップを搭載したオールマイティモデル
遠投先の小さいバイトでも曲がるソフトなティップを搭載しているので、バイトの弾きを防ぎながらアジングを楽しめます。
汎用性が高くプラグやマイクロジグの使用にも適しているので、アジング以外のライトゲームでも活躍するロッドです。
完全レーシング仕様のスペシャルモデルとして開発されているロッドですが、投げやすい点も強み。
感度も非常に高く金属的に響き渡るような極上のフィーリングを体感できます。
まとめ
アジング用チューブラーロッドは、キレのあるアクションでアプローチするときや、重いリグを使うときに活躍します。
アジングはソリッドティップの方が適していることは事実ですが、使い分けることで攻略の幅が広がります。
また、アジング用チューブラーロッドは汎用性が高いロッドも多いので、1本手元に置いておくと便利です。
