日本を代表する釣り具メーカーのダイワは、アジングロッドを月下美人シリーズとして販売しています。
アジング経験者で知らない人はいないほど有名なブランドですが、釣り経験のない方はどんなロッドか見当もつきません。
そこでこの記事では、月下美人シリーズの特徴について詳しく解説します。
おすすめのアジングロッドも5つご紹介しますのでぜひ、参考にしてください。
ダイワのアジングロッドは月下美人シリーズ

ダイワは、2005年にライトゲーム用ロッドを「月下美人」ブランドで発売し、改良を重ねて完成度を高めてきました。
アジング専用のロッドも細分化し、時には極めて繊細なアプローチを必要とするアジの攻略をサポート。
かっこいいロゴとネーミングも月下美人シリーズの魅力であり、多くのアジンガーから愛されています。
初心者向けのエントリーモデルから最高峰のハイエンドモデルまで全9種類をラインナップ。
陸釣りからボートの釣りまで楽しめる幅広いラインナップとなっており、釣法に合わせた硬さ・長さも用意されています。
アジングのすべてを網羅できる月下美人シリーズは、アジングを楽しむ上で欠かせない存在です。
ダイワのアジングロッドを選ぶメリット・デメリット

メリット
ダイワのアジングロッドは、全9シリーズがラインナップされており、エントリーモデルからハイエンドモデルまで揃っています。
エントリーモデルの「月下美人 AJING」は、1万円代で購入できるため、初心者でも気軽に購入できます。
2本目を検討している方はミドルモデルの「月下美人MX」、上級者は「月下美人 EX」と経験値に合わせて選ぶことも可能。
さらに、釣法に合わせた硬さ、長さを用意しており、ジグ単の釣りからキャロの釣りまで月下美人シリーズで揃えることもできます。
このように、ラインナップが豊富で、自分に合ったロッドを簡単に選べる点が、ダイワのアジングロッドの魅力です。
デメリット
ダイワのアジングロッドは、上級者が求める性能を満たしていますが、誰もが使いやすいセッテイングとなっています。
悪く言えば、尖った性能がなく、アジングを極めた上級者が求めるニッチなニーズには応えられないことも。
分かりやすく言えば、感度と軽さに全振りしたピーキーなパッツン系ロッドは販売していません。
たとえば、「エバーグリーン サンダーショット」のように張りが強いチューブラーティップのショートロッドが好みの方は、マッチしない可能性があります。
ダイワのアジングロッド5つの特徴・技術

アジングロッドに求められる性能は、「感度」「軽さ」「操作性」であり、これられの性能を引き上げるため、ダイワは様々な技術を投入しています。
特に注目すべき5つの技術について、アジンガーの視点で詳しく解説します。
ぜひ、アジングロッドの選びのポイントとして役立て、自分好みの1本をお探しください。
操作性が高く感度重視のグリップを採用
アジングロッドを選ぶときに、見落としてしまう点がグリップやリールシートの形状です。
ブランクタッチしやすい形状で、反響感度に優れた硬さでなければ、感度の高いティップを搭載しても、アタリの感じ方が鈍くなります。
ダイワは、エントリーモデルの「月下美人 AJING」にも、上位モデルで培ったグリップ形状を採用しています。
最高峰の「月下美人 EX」は、余計な力が抜け、手感度がさらに高まるリールシートを採用。
ぜひ、同じ価格帯のロッドと比べて、握り心地と反響感度の高さを体験してください。
MEGA TOP・高弾性ソリッドティップ
アジングロッドの感度を左右するティップは、操作性にも影響する大事なパーツです。
ダイワは、視覚感度も優れた「MEGA TOP」、微かなアタリも見逃さない「高弾性ソリッドティップ」などを採用しています。
「高弾性」という言葉を聞いて、バイトを弾くイメージを持つ方も多いのですが、食い込みは抜群です。
また、キャスト後やアクションを入れた後のブレもすぐに収束するので、すぐにアタリを取れる体勢に入れます。
ワンサイズ大きいガイドを搭載
ダイワのガイドといえば、カーボンで作られたAGSをイメージする方が多いのですが、注目すべき点はガイドの大きさです。
他のメーカーよりもワンサイズ大きいガイドを搭載することで、軽量なジグ単もスムーズにフォールできるロッドに仕上げました。
AGSを搭載していないロッドを購入しても、他社との違いを体感できる仕上がりです。
また、夜に楽しむ機会が多いアジングですが、ガイドが大きいとラインを通しやすいというメリットも体感できます。
HVFカーボン
ロッド軽さは感度に大きく関係し、パワーは主導権を渡さないやり取りを実現します。
ダイワのアジングロッドは、「HVFカーボン」と呼ばれる特殊な素材でブランンクスを作り上げています。
レジンの量を減らし、代わりにカーボン繊維の密度を上げることで、軽くて丈夫なブランクスの製造に成功。
粘りや強度がアップしたブランクスは、尺を越えるアジにも主導権を渡しません。
さらに上位モデルは改良を重ねた「SVF COMPILE-Xナノプラス」を採用。
狙ったスポットを外さない正確なキャストと、投げ続けても疲れない軽さを実現しました。
感性領域設計システム[ESS]
ダイワオリジナルの技術として注目されている「感性領域設計システム」は上位機種に採用されている革新的な技術です。
ロッドが曲がったときに発生するひずみエネルギーを解析することで、釣り人が求める理想的なロッドを実現しました。
アジとのファイト時には、思い通りにロッドを曲げてタメを効かせることができるので、細いラインで不意に大物を掛けても安心。
アジングは、シーバスやクロダイの大物が掛かりやすい釣りですので、取り込む可能性も広がります。
ダイワのアジングロッドおすすめ5選
ダイワが販売しているアジングロッドの中から、おすすめのロッドを5本ご紹介します。
これからアジングをはじめる方におすすめなのは「月下美人 AJING(55UL-S)」です。
リリースポイントが広いので、キャスト技術が身に付いていない方でも安心です。
上級者は、月下美人シリーズ最高峰の「月下美人 EX(510UL-S・Q ~麗(REI)」を、ぜひ手に取ってください。
ランク | 機種名 |
---|---|
エントリーモデル | 月下美人 AJING |
ミドルモデル | 月下美人MX |
月下美人 MX モバイル | |
ハイエンドモデル | 月下美人 AIR |
月下美人 EX |
【ダイワ】月下美人 AJING(55UL-S)
漁港内をテンポよく探れるショートロッド
このロッドをはじめて手にした時の感触は、「とにかく投げやすい」の一言でした。
アルコナイト製リングを搭載していますが、リング系が大きいので飛距離に関する心配はなし。
なにより、スムーズに曲がるベリーのおかげで、ラフなキャストでも思い通りにジグ単を投げられます。
全くクセがなく、ファストテーパーのチューブラーロッドに近い感覚でキャストできます。
これなら全く釣り経験がない方でも、すぐにキャスト技術が身に付くでしょう。
【ダイワ】月下美人MX(510UL-S・N)
高弾性ソリッドで感度アップ
高感度ソリッドティップを搭載しているので、アジがワームを吸い込むアタリがしっかり手元に伝わります。
高弾性を謳っていますが、決してバイトを弾くようなことはなく、感度を生かして積極的に掛けにいける仕上がりです。
ジグ単の釣りに使っている方も多いのですが、おすすめはズバリ、ミノーのトゥイッチです。
ベイトを偏食しているときのメソッドとして有効で、高弾性のティップがルアーの動きにメリハリをつけてくれます。
【ダイワ】月下美人 MX モバイル(610L-S-5)
コンパクトに仕舞えるモバイルロッド
モバイルロッドは、ダルい感じがあるのでアジングでは避ける方も多いのですが、このロッドは2Pと遜色ない仕上がりです。
重さも感じにくく、感度も高いロッドですので、コンパクトに収納できるロッドをお探しの方は、間違いなく買いでしょう。
実際に使って気になった点は、バランスがやや先重りで、いわゆる完全な「手元重心」ではない点です。
私は、グリップにバランサーシートを付けるのが嫌なので、リールにスタンドを付けてバランスを取りました。
【ダイワ】月下美人 AIR(A 63L-T・W)
痛快なアタリを楽しめるチューブラーティップを搭載
操作性に優れたチューブラーティップを搭載しているので、プラグやワームを積極的に動かし食わせる釣りに適しています。
15㎝クラスのアジが相手でも、痛快なアタリが出るので、ゲーム性を重視する方におすすめの1本です。
「アタった!」「よし!乗った!」と、マニュアル的にアジを釣る感触は病みつきになるほど。
このロッドでなければ得られない使用感があるため、一般的なアジングロッドに飽きた方でも満足できる仕上がりです。
【ダイワ】月下美人 EX(510UL-S・Q ~麗REI)
月下美人シリーズ最高峰のロッド
ダイワの技術をすべて注ぎ込み作られた月下美人シリーズ最高峰のロッドです。
とんでもない軽さに驚きながら1gのジグ単をキャストしたのですが、振り抜きが良く、キャスト後のブレの収まりも早くて文句なし。
アクションを入れた後も、ティップがピタッと止まるので、すぐにアタリを取る体勢が整います。
フッキングレスポンスも抜群で、口の周りが堅いベラもバッチリ上あごにフックが貫通。
ここまで高いロッドが必要かどうかは別にして、忖度なく素晴らしいと感じる仕上がりでした。
ダイワのアジングロッドは汎用性も高く丈夫で壊れない!

ダイワのアジングロッドは汎用性が高く、特にチューブラーティップのロッドはライトゲーム全部をカバーできます。
ミノーを使ったカマスやメッキ狙いにドンピシャですので、ぜひお試しください。
また、余程無理をしない限り簡単に折れることはないので、初心者でも安心して使えます。
10年以上使っているアジングロッドも未だ現役で、ガタがこないため新調する気にならないほどです。
私のように、ロッドを長く使いたい方は、ぜひ1度ダイワのアジングロッドを所有してみてください。
汎用性が高く、壊れにくいので、存分に使い倒して釣りを満喫することができます。
まとめ
ダイワのアジングロッドは、月下美人シリーズとして展開しており、誰もがロッドの性能を引き出せる使いやすさが魅力です。
エントリーモデルから最高峰のハイエンドモデルまで幅広いロッドが揃っているので、自分の経験値や予算に合わせて選べる点もダイワの強みです。