
アジングは人気の高い釣りジャンルですので、数多くのメーカーがロッドを販売しています。
感度重視のアジングですが、「パッツン系」と呼ばれロッドの性能を引き出せるのは上級者だけ。
初心者~中級者が重視すべき点は、感度・軽さ・食い込みのよさのバランスであり、まずはテクニックを磨くことが大事です。
そこでこの記事では、クセが無くバランスが最強のロッドを5つご紹介します。
腕が上達しても、末永く使えるロッドですので、ぜひ参考にしてください。
アジングロッドが感度重視な理由

アジは、吸い込むように餌を捕食し、違和感があればすぐに吐き出してしまう魚です。
餌は動物性のプランクトンであることも多く、潮に同調させながらラインを張らず緩めずの感じで丁寧に流す必要があります。
そのため、水深2~4mのシャローエリアでは、0.3~0.6gの軽量なジグ単で繊細に攻めることが多い釣りです。
このような条件を克服するために、各メーカーはアジングロッドを感度重視に仕上げています。
ただし、感度重視のロッドは「パッツン系」と呼ばれるクセが強いロッドも多く、使いこなすテクニックも必要です。
初心者から中級者は、使いやすさを重視したバランスのよいロッドの方が釣果アップを期待できるでしょう。
初心者から中級者はバランスが最強のアジングロッドを選ぶ

私は、エントリーモデルからハイエンドモデルまで数多くのアジングロッドを使用してきました。
ダイワ党なので、「月下美人」が1番のお気に入りですが、「34(サーティーフォー)」「ヤマガブランクス」などのロッドも所有しています。
様々なアジングロッドを使用してきて感じたことは、感度・軽さ・食い込みのよさのバランスがよいロッドが1番使いやすいということ。
アジがボトムに張り付き、ワームのテールをカジカジするような食い渋る状況では感度が大事です。
しかし、アジは群れで行動する魚ですので、居場所を掴めば案外簡単に釣れる魚です。
極論を言えば、多少感度が悪いアジングロッドでも数は伸びないものの釣れてしまうのがアジ。
感度の悪さは食わせるテクニックでカバーするのもアジングの醍醐味と考えています。
そのため、初心者~中級者には、感度・軽さ・食い込みのよさのバランスがよいロッドをおすすめします。
特にミドルモデルのロッドはクセが無く非常に使いやすいので、釣り経験が少ない方でも性能を引き出せる点が魅力です。
感度・軽さ・食い込みのよさのバランスを重視する理由

アジングは様々なリグを使用しますが、ジグ単オンリーの釣りでも十分楽しむことができます。
釣り場を選べば、キャロやフロートを使わない釣りでも気軽に狙える魚です。
そのため、感度・軽さ・食い込みのよさを重視した5~6ftのロッドを選べば間違いありません。
感度を重視する理由
アジングの主流はアンダー1gのジグ単を使った釣りですので、繊細に操作できる感度が必要となります。
餌を吸い込むように捕食する魚ですので、豆アジの小さいアタリも感度がよければ大きく伝わります。
感度がよければアジのバイトとゴミの違いも見分けられるので、アジがいる場所を絞り込むことも可能です。
モヤっとしたアワセられないヒイキかアタリを感じたときは、ミニエギにチェンジしてイカを狙う楽しみも加わります。
最近のアジングロッドは、どれも最低限必要な感度を有しているため、「感度が悪い」と評価されるロッドでも十分釣りは成立します。
感度重視のパッツン系ロッドが必ず必要という訳ではないことを知っておくことが大事です。
軽さを重視する理由
ロッドの軽さは感度にもつながる大事な要素ですが、軽さが生み出すメリットは操作性の高さです。
アンダー1gの軽量なジグ単をリフト&フォールで食わせることが多いので、操作性が非常に大事な要素です。
また、軽いロッドは1000~2000番の小さいリールとの相性もよく、バランスのとれたタックルとなります。
最近は、卵よりも軽いアジングロッドとして、「ゼニス AIMアジ」が話題に。
ここまで軽さにこだわる必要はないですが、6.4ftで55g以下なら軽さによるメリットが得られます。
食い込みのよさを重視する理由
チューブラーティップのロッドを使って掛けにいく攻撃的なアジングは、ゲーム性が高いので大好きです。
ただし、釣果を伸ばしたい方には、食い込みがよいソリッドティップのロッドをおすすめします。
豆アジの弱い吸い込みでもフッキングしやすく、バイトを弾きにくいので、初心者でも気軽に扱えます。
最近のロッドは、ソリッドティップでも感度が高いので、繊細なアタリもダイレクトに伝わるようになりました。
たとえば、「がまかつ ラグゼ 宵姫 爽」は、レスポンスにも優れているので、食い込みを重視しながら掛けにいく釣りも楽しめます。
バランスが最強のアジングロッドはアキュラシーも高い

感度・軽さ・食い込みのよさをバランスよく設計したアジングロッドは、クセがなく扱い安い傾向がみられます。
リリースポイントも広いので投げやすく、アキュラシー(コントロール性)も高いので、狙ったポイントにジグ単を投げ込めます。
常夜灯の明暗部や潮のヨレを的確に狙うことができますし、釣り人が多い激戦区でもオマツリを恐れる心配はありません。
風が強い日でも、軽さが武器となるので垂らしを短めにすれば、軽く素早くキャストできます。
たとえば、「メジャークラフト 鰺道 5G」は、ミドルモデルでありながら最強のバランス設計で釣り人をサポート。
コスパも最強なので、これからアジングをはじめる方にもおすすめの1本です。
バランス最強のアジングロッドおすすめ5選
感度・軽さ・食い込みのよさをバランスよく設計した最強のアジングロッドをご紹介します。
コスパもよいロッドを厳選したので、はじめの1本をお探しの方にもおすすめです。
様々なリグを使うスタンダードな1本をお探しの方は、「ダイワ 月下美人 MX アジング(64L-S)」を選ぶのがよいでしょう。
【ダイワ】月下美人 MX アジング(64L-S)
漁港のアジングに最適なスタンダードモデル
長さ、硬さ、軽さのバランスがよく、漁港の常夜灯周りをジグ単で攻めるのに適したスタンダードなロッドです。
ティップは食い込みを重視しながらも、適度な張りを持たせているため、水圧がかかる流れのある場所でもジグ単の動きが安定します。
また、トップガイドは通常よりも0.5mm大きいリングを採用しているため、エステルラインのつなぎ目まで巻き込んでも傷が付きません。
感度も高く、極寒で食い渋る状況の小さいアタリもしっかり手元で感じられます。
【がまかつ】ラグゼ 宵姫 爽(S53FL-solid)
アンダー1gのジグ単操作に特化したロッド
漁港の内側や常夜灯周りの近距離戦で扱いやすい5.3ftのアジングロッドです。
ティップの感度が高く、レスポンスにも優れているので、思いのままにジグ単を操作できます。
0.3g以下のジグ単を使っても、適度にティップが入るので操作性の高さを感じました。
豆アジのアタリも大きく伝わるので、表層に群れているシーンでは、このロッドが大活躍。
軽さと使いやすさに定評があるロッドですが、私は40cmまでのシーバスなら余裕で寄せられるバットパワーの強さも高く評価しています。
【メジャークラフト】鰺道 5G(AD5-S622L/AJI)
コスパ重視のロッドをお探しの方におすすめの1本
豆アジ対応モデルとして設計されていますが、バットパワーが強く剛性も高いので20cmクラスのアジも余裕で引き抜けます。
専用超高感度カーボンソリッドティップ採用することで、感度も向上しており、豆マジの弱いアタリも大きく感じられます。
また、ロッドバランスが最強によい点も特徴として挙げられ、リール重量を選ばず良い感じの場所に支点がくるので投げやすい。
アジング初心者がアンダー1gのジグ単を投げても、余裕で10mは飛ばせるでしょう。
【ゼニス】AIMアジ(AIMA-S552XUL-ST)
卵よりも軽い中断性カーボンロッド
わずか44gという驚異的な軽さを実現しており、反発力の強いティップを搭載することで、キャスト性能を向上したロッドです。
素材は中弾性カーボンを採用しているので、初心者でも軽量なジグ単を気軽に投げられます。
パッツン系のロッドから持替えたとき、あまりにも投げやすくて驚きました。
水流を感じながら深いレンジを探る釣りは苦手ですが、漁港の常夜灯周りを攻める場合は、心強い相棒として活躍します。
【アズーロ】ファーストチョイス AJI(692)
これからアジングをはじめる方におすすめ!
漁港や波止場のアジングに求められる性能をバラスよく設計したアジング入門におすすめのロッドです。
アジングロッドとして販売されていますが、汎用性が高くライトゲーム全部をカバーできます。
6.9ftの長さを生かして、沖堤防のアジングを楽しむことも可能なロッドです。
実売価格5,000円以下のロッドですので、子供や彼女にアジングを教えるときにも活躍します。
「安いロッドを壊れるまで使い倒したい」という方にもおすすめの1本です。
ロッドの性能を引き出すには持ち方が大事

どんなに高性能なロッドを購入しても、釣り人のテクニックがないと性能を最大限に引き出すことはできません。
ハイエンドモデルのロッドを持っている方を、羨ましい目で見ていることが多いのですが、ロッドの持ち方がおかしい人も・・・。
アジは非常に小さいアタリを出す魚ですので、ロッドの持ち方ひとつでアタリの感じ方が変わってきます。
「感度が悪い」と評価されるアジングロッドでも、持ち方ひとつでがらりと印象が変わります。
持ち方が間違っていると自覚している方は、ロッドにリールを付けた状態で支点を探し、そこに指を置いて握ってみてください。
これだけで、感度が高いロッドに持替えたように感じますし、軽いロッドに持替えたような感覚になります。
最近のアジングロッドは、製造技術が進化しているので、釣りにならないほど感度の悪いロッドはありません。
私は釣り道具に愛着が沸くタイプなので、10年以上も前の「月下美人」も未だ現役です。
まとめ
感度・軽さ・食い込みのよさのバランスのよさが最強のロッドは、クセがなく使いやすいので、はじめの1本におすすめです。
ミドルクラスのロッドを購入すれば、腕が上達しても不満なく使い続けることが可能です。
ぜひ、お気に入りの1本を見つけ出して、アジの繊細なアタリをお楽しみください。